
新旧モンテクリスト吸い比べ企画!
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CIGARROS
こんにちは!
シガロス代表のこーじです(=゚ω゚)ノ
今回は、
「葉巻ってどうやって管理したら良いの?」
というお題でお話をしようかと思います!
そもそも葉巻っていうのは、タバコの葉っぱをそのまま巻いてるだけのモノなんですよね。
ほっとくとどうなるかといいますと、例えば道端に落ちてる木葉があるじゃないですか。
あれ踏んじゃうと、パリッと割れちゃいますよね。
葉巻も同じでほっといて乾燥させちゃうと、
かっさかさのパリッパリ状態になってヒビが入っちゃったりします( ̄д ̄)
そのまま吸おうとするとまた更にパリパリ剥がれちゃうんですよ葉っぱが。
ヒビが入ってる状態だとそこから空気も抜けちゃって、
いくら頑張って吸っても空気が抜けて煙が口に入りずらい・・・。
専門的な言葉でいうと、ドローが悪くなるって言います。
ドローっていうのは吸い心地の事でして、これが葉巻の味わいを結構左右したりします。
一番良い状態なのは、軽ーく吸いこんで、
煙が丁度いい具合に口の中で滞留してくれる程度が適切な状態です。
で、逆に湿度が高すぎてるとどうなるかというと、フニャフニャで火がなかなか付きにくいです。
葉巻が必要以上に水分を吸っちゃって、しけってる状態になるんですよね。
これも味わいに左右します。
あと、カビが発生しやすくなるのでこれが困りものです。
表面にうっすらと生える白カビなら、ささっとはらえば良いんですが、
青カビ
これが厄介です。
基本的に青カビがガッツリ生えちゃうと葉巻を吸う以前に体に毒です。
もう捨てるしかないですね(;^ω^)
僕はそこまでの状態に陥ったことは無いですが、
ネットを見ているとチラホラと写真付きで紹介されてたりします。
著作物の兼ね合いもありますので写真掲載はしませんので、
《葉巻 カビ》
で検索してみてください。
ってな感じで、葉巻には適切な温度と湿度で管理しなければならないんですよねぇ。
温度に関して何ですが、所説ありますが基本的には20℃前後が適切と云われています。
続いて湿度なんですが、これは特に様々な議論がなされている部分でもありますが、
今回は判り易く大きく分けて2パターンでご紹介したいと思います。
それが、
湿度69%
と
湿度72%
ほんのちょっとの差なんですが、実は葉巻管理をする上で案外重要な差だったりします。
何故かといいますと、
69%は長期保管に向いている湿度。
72%は香り・味を最大限引き出す為の湿度。
といった具合で分けられているからです。
ちなみに69%という数値が絶対というわけではなく、
65%程度で管理されている人も居れば、それ以下で管理されている方もいらっしゃいます。
香り・味が最大限引き出せるんだったら全部72%で良いんじゃないの?
という疑問もあると思うんですが、70%以下にする意味もしっかりとあります。
69%での保管は、《熟成》を想定されて設定されている湿度なんです。
葉巻は時間を置けば置くほど熟成が進み、葉に含まれているアンモニアが分解されます。
アンモニアが分解されると角が取れ、味に丸みが出てきます。
判りやすく言うとマイルドになるって事ですね。
あとは味わいの影響が少ないという利点があります。
72%が最大限高める湿度と簡単に説明していますが、
それを通り超すと味の劣化につながる恐れもあります。
これは葉巻に含まれる成分の分解が起因しており、味が抜けると表現されたりします。
ひとところにまとめ、何も触らずずっと保管しておく為の安定的な管理をする為の湿度。
それが69%です。
一方湿度72%は、その葉巻の味を最大限にまで高めるために設定された湿度です。
しかし、70%以上の湿度を保とうとすると、ちょっとした気温の変化や天候により、
簡単に湿度が上がってしまう危険性もあるんです。
この70%という境界線が、感覚的な物なんですが湿度管理の肝になってきます。
湿度が上がりすぎてそのままほったらかしとくと、味が抜けるという結果になったり、
カビが生えちゃう危険性にも繋がるし、葉っぱも水分を帯びて火が付きにくい状態になったりなど、
72%というのはある種、葉巻の管理よりも《味わいの調整用》といった部分で存在していて、
長期管理でこの湿度を保つと割とリスキーな一面も持ち合わせているわけです。
なので、
長期熟成=69%程度で管理
デイリーシガー(毎日吸う用)=72%で管理
といった形で区別して管理されている方が多いんじゃないかなと思います。
簡単に説明したんですが、実はここから更に奥の深い話になります。
それは何かと言いますと、
温度によって湿度が変化する。
といった部分の話がここから始まります。
湿度には「相対湿度」と「絶対湿度」というものがあります。
相対温度=単純な「%」で測られる湿度。
絶対湿度=大気中の水分量(重量に近い存在)の総称の様な物。
という形で分けられています。
簡単に説明すると、夏場の熱い時期の湿度70%と冬の寒い時期の湿度70%だと、
冬の方が乾燥しているように感じたりするのが絶対湿度による差という事です。
これは大気中に含まれる水分の保有率が関係していて、
空気は温められると水分の保有率が上がり、
冷たくなると保有率が下がる為、冬の湿度は感じにくいという結果になるわけですね。
で、タバコなどの葉は《水分を吸う》んですよ。
ここが、湿度だけでは無く、温度も管理しなきゃならない理由です。
何が言いたいかというと、
同じ湿度でも、温度によって大気中の水分含有量が変わっちゃうので、
温度が冷たすぎると大気中の水分が減って乾燥しちゃうし、
温度が高すぎると水分が多くなって湿度が高くなっちゃうんです。
なので、湿度+温度の管理が必要というわけなんです。
一年の中で葉巻の管理が特に難しいのは、温度と湿度が同時に高まる梅雨時期です。
この時期はもう毎日湿度と温度のチェックが必要です。
70%程度で管理して大丈夫そうだと思っても、
雨降った瞬間80%までグイーーーーンと湿度が伸びたりします。
ふぅ~( ̄д ̄)
難しいですねぇ葉巻の管理に関して文章するの。
そして様々な方の考えがある中でこれが完全なる正解とも言えないのが
逆に奥深い・・・。
文字で読めばまぁ難しく感じるかもしれませんが実は簡単に解決できる方法が存在します。
湿度調整剤の登場です(ジャジャーン
これはボベダ72%という調整剤なんですが、
これを入れとくと自動的に湿度が高くなれば吸湿して、
乾燥したら湿度を72%まで持っていってくれる優れモンなんです。
69%やそれ以下のボベダもあります。
あとは管理したい湿度の調整剤を買って同じ空間に葉巻と置いておくだけ。
上記では色んな説明があって難しく感じたりしたかもしれませんが、
結論としては、安定的に湿度管理を行いたいのであればこの湿度調整剤を
使用すれば一番安全です。
あとは空間面積を考えて、その容量に合った数を置いておくって事ですね。
ではこの管理面の話を踏まえて、僕の家での管理状況をご紹介したいと思います。
まず葉巻単体ですが、ジップロックと木箱でまとめてます。
こんな感じ。
ジップロック内にはボベダとシダーを一緒に入れてます。
シダーというのは、葉巻を木箱で買ったりすると中に仕切りの為に入れられている木片です。
実はこのシダーがアンモニアを吸着する役割を持っていて、一緒に入れておくと葉巻から出た
アンモニアを吸ってくれるわけです。
若い葉巻はまだ味が尖っていてアンモニア臭のする葉巻も中にはあります。
それらの為の処置ですね。
そして、すべてのジップロックは密閉せず開けっ放しにしてあります。
これは空気を完全に遮断してしまうと糖分が分解を始めて、甘味が減ってしまう可能性があるためです。
適度に呼吸をさせてあげるのが重要です。
続いてこの葉巻ちゃん達をワインセラーに入れてます。
画像
中のワインを置くための金具を外してベニヤで仕切りを作ってます。
画像
一番下には網を張ってその下に水を張っている状態です。
これで加湿が出来ます。
これだけの状態だとグングン湿度が上がるんですが、
吸湿をしてくれるボベダがあるので、自然と安定した湿度まで下がってくれます。
網は七輪用の300円くらいの網を曲げて設置してます。
(上から葉巻落っこちてきても水に浸からないようにする為)
そしてボベダ(湿度調整剤)の72%を格段に1枚以上設置。
これで湿度を一定に保たせます。
これで現在湿度70%前後、温度は20度付近で管理してます。
温度に関してはワインセラーに電源を入れておけば自然と調整してくれますので問題なし。
以上が、葉巻の管理に関するお話と僕の葉巻管理状態でした。
色々と有識者の方から教えていただいて、
最近やっとこの環境を構築出来る事が出来ました。
最初は単純にジップロックにボベダを一緒に入れて管理しているだけだったんですが、
葉巻に呼吸をさせる(空気に触れさせる)のが大切と教えてもらったり、
ジップロックだけじゃなく、ワインセラー内の湿度調整もしっかりしなきゃダメっていう
事も勉強させてもらって、今に至ります。
おかげさまで今日も美味い葉巻が吸えてます(●´ω`●)v
この場を借りて、キューバンシガーHPとスタッフの皆様方、クロフキンさん、森酒店さんに
心からお礼申し上げます<(_ _)>
では皆様、良いシガーライフを!(=゚ω゚)ノ




