こ~じ
葉巻を個人輸入するメリット・デメリット
更新日:2021年1月28日
どーも!シガロス代表のこーじです(=゚ω゚)ノ
早速ですが、皆さんは葉巻をどうやって購入されてますか?
僕は基本的に葉巻は個人輸入(海外サイトでの購入)をメインに行っています。
一番の理由としてはやはり価格が日本で販売されているものより安く手に入るといった点が大きいです。
愛煙家の方々にも同じ理由で個人輸入をチョイスされている方が非常にたくさんいらっしゃると思いますし、僕自身まだまだ経験の浅い若輩者でもありますので、今回書かせて頂く内容に関しては有識者の方から色々とツッコミ処が満載な内容になってしまうかも知れませんが、その点お手柔らかにお願い致します(;^ω^)
そして今回の内容は、経験者の方よりは未経験者の方への解説的な記事になると思いますので、個人輸入を検討されている方は是非ご覧いただければと思います。
まず最初に、《個人輸入》って何?という内容から説明致します。(ザックリですがw)
個人輸入とは、個人で海外サイトやショップに対して仲介業者・代理店などを通さずに直接問い合わせを行い、購入するという方法を指します。
つまり、日本で購入している相場より安い価格で仕入れが行えるという事です。
続いて、メリット・デメリットに関して説明致します。
こちらは一般的なメリット・デメリットと、葉巻でのメリット・デメリットを別々に説明致します。
まずは一般的な方から。
一般的な【デメリットと義務】
①海外で買うので、その国の通貨で決済しなければならない。(決済が面倒)
②何か連絡を取り合う際は、その国の言語が必要になる場合がある。
③手続き・輸送に時間がかかる。
④関税(海外から物品を購入する際に支払う税金)を自分で支払わなければならない。
大きくはこの4点が個人輸入を行う上でデメリットになる部分です。
①~③はデメリット、④の関税に関しては国民が請け負う義務になります。
一般的な【メリット】
日本で買うより安価で購入出来る。
安く手に入るというのは非常に魅力的です。
続いて、葉巻の個人輸入に対してのメリット・デメリットを説明致します。
葉巻輸入の【デメリット】
①偽物が混じっている事がある。
②輸送中に葉巻が痛む可能性がある。
デメリットに関してなんですが、ここは長文になりますので後述で説明します。
葉巻輸入の【メリット】
①日本で手に入らない(手に入れにくい)葉巻が手に入る
②海外ではセールが開かれる事もあり、値段が変動する(さらに安くなる)
※逆にプレミアついて高くなるものもアリ
やはり個人輸入の魅力と云えば価格の他には地域・期間の限定品やヴィンテージ(10年単位の熟成モノ)などが手に入るといった部分と、日本では手に入らない葉巻が手に入るといった部分です。
葉巻は非常に種類・ブランドが多く、日本の市場では出回っていない葉巻が山ほどあります。
僕がデイリーシガーとして愛煙しているベガス・デ・サンティエゴもその一つでして、コスタリカの葉巻なんですが日本で取り扱っている店舗が非常に少なく手に入りにくい葉巻の一つです。(通販で取り寄せ出来る店舗は僕が知る限り日本で1店舗しか確認出来ていません、そしていつも品薄( ;∀;)カナシイ)
【葉巻はなぜ個人輸入で安く手に入るのか?】
簡単に言ってしまえば、日本政府(財務省)がタバコ製品の小売価格を決められる権限を持っており、それにより個人の価格変動が不可能な価格設定がされているからです。
そしてその価格設定が、他国に比べて普通に高いという事です。
高い理由に関してなんですが、勉強不足で僕は分からないです・・・(;^ω^)
詳しい方がいらっしゃれば是非お話を伺いたいです。
簡単な一例を紹介しますと、以下の画像での価格差を見てみましょう。

これは財務省が令和1年に発効した葉巻たばこの小売価格改定資料です。
その中に僕が大好きなパルタガス・セリーD no.4の価格が明記されてましたので塗りつぶしています。
料金が二種類ありますが、左記がそれまでの価格、右記の2,380円が新たに制定された価格となります。
つまり、日本でこの銘柄を売り手が販売する為には、2,380円という価格設定をしなければいけないという事です。
では、続いて海外サイトで僕が利用しているサイトの価格をご紹介します。

こちらは葉巻の個人輸入界隈でも非常に有名なサイト「Cigar Of Cuba」様の
セリーD no.4の価格です。
13$ですので、2021/01/13時点での円相場ですと、1,347円となります。
日本では2,380円ですが、海外では1,347円での値段で取引がされているという結果になりました。
そしてこれが時期によってはセールとして、1本11$あたりまで下がったりする事もあり、
セール情報をゲットする為に私はサイトを4つメルマガ登録したりしてます。
英語あんましわからないので翻訳ツール使いながら読んでますw
【各種費用に関して】
前述の内容通り、海外価格は日本よりも安いのはお分かり頂いたと思います。
ですがそこから輸入するとなるとタバコにかかる税金の支払い、送料がこのあと追加で含まれることになります。
費用算出をするのであれば、【海外の価格+関税+送料】を念頭に入れて購入を進めていく必要性があるので注意しておきましょう。
~送料~
海外サイトの中には、《規定の料金以上の購入で送料無料》というサービスをされているサイトもあります。
送料は高い時だと10,000円弱かかったりする事もありますので、慎重に吟味した方が良いです。(僕が2020年11月に葉巻100本をスイスのサイトから購入した際、送料が88フランかかりました。88フランは日本円だと約10,000円です)
~関税~
関税の内訳を解説すると非常に細かくなってしまうのでこの記事では割愛させてもらいますが、簡単に計算できるツールを作成していらっしゃる有志の方がいらっしゃいます。
http://cigarbarlist.gourmet.coocan.jp/yunyuu.html
僕は購入の際にある程度の料金が知りたいのでよく利用させて頂いています。
ここまで判れば、後は購入の準備となります。
【海外サイトで簡単に買い物をするには?】
結論から言いますと、クレジット決済が一番楽です。
銀行振込など直接振り込むやり方も存在しますが、まず持っている円をその国の通貨に換金しなければならない手間が発生します。
・・・やったことないので手続き方法とかは詳しく説明出来ません(;^ω^)
クレジット決済ですと、業者が決済をおこなってくれますのでワンタッチで終了です。
持っていない方はまずクレジットカードを作成しましょう。
そして、これは自分の経験上の話ですが、カードはVISAとmastercardの二種類を持っておくのがおススメです。
これは最近、僕が利用しているサイトの一つでVISAの取り扱いを止めたサイトが出てきまして、購入するのに手間取ってしまったからです。
VISAはどこでも使えると思っていたのでビックリしてました( ;∀;)
加えて、VISAに続いて主流でどこに行っても使えるカードがmastercardです。
この二種類あればほぼすべてのサイトで買い物が出来ると思います。
ここからは、先ほど後述するといった葉巻のデメリットの話になります。
【偽物の存在・品質のムラ】
ここからは有識者の方に怒られる部分も出てしまうかもしれませんが、個人的に感じている事や、人伝手に聞いた事になります。
確定的な話ではないので、陰謀論的な話を聞く感覚で見て頂ければと思います(;^ω^)
現在、日本が抱えている葉巻販売のシェアは全世界の2%未満程度と言われています。
キューバ産葉巻に固定すれば全世界の1%程度です。
言い方は悪いですが、世界の葉巻を生業にしている方々(売り手)にとって日本という存在は、「眼中に無いレベルの商圏」です。
海外の売り手達は中国・アメリカ・ヨーロッパ諸国への顧客を非常に大切にしています。
理由は至ってシンプルです。
薄利多売の商売であるこのビジネスにいくらでもお金を使える富裕層の方の比率が圧倒的に多く、そして愛煙家も多いからです。
例えば、限定品を1箱10万円で売ろうとしている売り手に買い手が殺到した時、富裕層の方がスーっと出てきて1箱100万出すよ。っていって価格が吊り上がる世界。
もうそうなると競りが始まります。
いっぺんに購入する量も桁違いです。
業者が買いに来たのかっていうくらいの量をポンと数百万円単位のお金を出して買っていく個人のお客様の比率が多いので、自然と売り手はそういった上客をどれだけ勝ち取るかが勝負になって来ます。
そして葉巻を海外で購入した場合、工場から出荷された葉巻のほとんどの箱が一度開封されます。
これはお店側では、「品質チェックの為に一度開封を行い、葉巻の状態を確認させて頂く為」というルールを設けているお店が非常に多いです。
僕はまだまだ未熟モノなので確実にわかるわけでは無いですが、知識と経験が豊富な方は葉巻は触った感触、葉の質感、巻きの部分を見て、おおよそのその葉巻の品質を見分けることが出来るといわれます。(100%ではないです)
ハンドメイドで作成されるものですので、トルセドーラ(葉巻を巻く人)によって当たりハズレが発生してしまうのも葉巻の醍醐味でもあるのですが、ここで売り手側の心理を考えてみると、やはり一番商売として困るのは上客が離れてしまう事です。
信用商売で成り立っていますので、やはり上客に対しては常に高品質の葉巻を提供していかなければならないという心理が発生し、上記で設けたルール「品質チェックの為に一度開封を行い、葉巻の状態を確認する」という名目の元、再度顧客に合わせて仕分けをした後に送り届けられるというケースも、もしかするとあるかもしれません。
これはあくまで人伝手の話、自分の感じた話ですので鵜呑みにはせず、そういう考え方もあるんだねー程度で読んでいただければ幸いです。
過去の経験から言うと僕は一番最初にセリーD10本入りを1箱買った際、10本中8本固巻きで大外れラッシュを食らった事がありましたが、今思い返すと非常に勉強になりました(;^ω^)
葉巻という世界は、ハンドメイドだからこそ当たりハズレが存在する世界でして、それが醍醐味でもあります。
大当たりを引いた時の快感は本当に感動するレベルの旨さでした。
その喜びがあるからまた買いたいと思わせる、非常に魅力的な醍醐味です。
そしてその延長線上というか、やはり多いのが偽物の葉巻の存在です。
一般的に出回っている葉巻は早々無いのですが、地域限定・期間限定・ヴィンテージ物などでプレミアが付いている葉巻は気を付けなければなりません。
例えば、品切れ続出で人気のある葉巻が1箱10万円だったとします。
海外ではそういったプレミア品はすぐに値上がりが発生し、2倍近く値段が上がる事がざらにあります。
品数が少なく、プレミアが付いた葉巻は富裕層の方のコレクションとして非常に魅力的な葉巻となります。
その為、売り手側は良い値を付けてくれた人に対して商品を売るという流れが発生し、結果的に表の市場には出回らなくなる現象が発生してしまいます。
そんな状況の中、当初の売値から変わらずにそんな品物が当たり前のように取引されているサイトなどは要注意となります。
もしかすると中身は全然違うモノになっているかも知れません。
このあたりは葉巻の市場動向と、その葉巻サイトが信用に足る商売をしているのか観察していく必要性があります。
【輸送中の痛み】
上記で長々と説明しましたが、注意すべき点としてはむしろコチラの内容となります。
葉巻は非常にデリケートな嗜好品でして、温度・湿度の管理が品質を保つために重要となります。
日本国内でしたら購入してから自宅に届くまで遅くても3~4日で確実に届くインフラが整備されていますが、海外で購入となりますと、海輸・空輸を通じて早くても10日、長ければ1か月以上の輸送となります。
その間で葉巻の状態は大きく変化していきます。
輸送の場合は品質を保つために包装の中に湿度調整剤を入れ、湿度管理に関してはサポートを行ってくれてはいますが、それでも補えない部分もあります。
よくある事例としては、輸送中に荷崩れにより包装しているダンボールなどに負荷がかかり、葉巻自体が破損してしまう可能性があるとう事と、室内があまりにも高温・低温の為、温度と湿度の兼ね合いで葉巻の状態が悪くなってしまうという可能性の二点があげられます。
前者の内容に関しては箱単位購入をしていれば箱や缶が守ってくれる事がありますが、ビニール包装だけのパッケージングで販売されている葉巻もあります。
ビニールだけだと潰されてしまう可能性が高くなるので、もし破損などしてしまったら返品対応も難しくなってきます。
幸い、僕はこういった事になったことが無いので対応方法に関しては判らないのですが、実際にあった事案として記述しておきます。
そして後者の温度差による葉巻の状態悪化に関してですが、こちらは寒暖の差が激しすぎたり、夏場の湿度が高い状況で良くなりやすいです。
湿度調整剤にも限界がありますので、許容範囲以上に周囲の環境が変化してしまえば、結果的に届いた時にパリパリ・フニャフニャという状態も可能性としてあります。
パリパリ・フニャフニャに関しては改めて湿度調整をしっかりおこない数日間寝かせることで回復するんですが、恐ろしいのは青カビの存在です。
湿度が上がり、青カビが発生してしまうともうどうにもなりません。
体に害があるものですし、味・香りもカビになっちゃいます。あきらめましょう。
熱い夏場での個人輸入はいつもその点でハラハラしてます(;^ω^)
長々と説明しましたが、以上が僕が過去3年間で葉巻を個人輸入した経験のお話になります。
有識者の方にとっては当たり前の内容がメインですし、
説明が間違ってるぞー!って怒られそうな内容かもしれませんが、そういった点御座いましたら是非ご指摘を頂ければと思います。勉強させて頂きます。
【最後に超大切な話を】
さて、メリット・デメリットのご説明いかがでしたでしょうか?
個人輸入はデメリットこそ結構ありますが、確実に安価に葉巻が手に入る非常に有効な手段であると僕は思います。
ですが最後に個人的にすごく大切な事を一つ。
個人輸入は有効な手段ではありますが、
僕は日本国内のシガーショップ(専門店)での葉巻購入をおススメします。
・・・通販ではなく、専門店で!
理由は本当に簡単です。
こういったデメリットを乗り越え、日本で輸入を行い商売している人がらっしゃいます。
そしてその方たちは独自の輸入ルート(お得意様)を持っており、届いた葉巻も更にそこから品質を見定め検品し、消費者の方が美味しく楽しんで頂けるように売り物になる物を販売してくださっている良心的なショップが存在しているからです。
非常に管理が大変なものを、常日頃管理してくださって尚且つハズレを極力出さないようにしているお店が少なからず存在しています。
そういったお店での葉巻購入がやはり信用出来ます。
湿度・温度の管理が徹底されているかどうか、葉巻専用の部屋を作って完全に管理しているかどうかなど、やはりここはこだわりのあるお店をチョイスすべきでしょう。
どうしても欲しい葉巻が無い場合は個人輸入で全然OKだと思います。
しかし旨い葉巻を高い確率で吸いたいという願望をお持ちの方は、是非こだわりの深い専門店に足を運んでみるのを僕はおススメします。
良い店には良いお客様がいらっしゃいます。
そういった方々の出会いも、葉巻に限らず様々なジャンルで自身の嗜好をより良いものにする大切なスパイスだと僕は感じるからです。
まさかこの年になって九州まで頻繁に旅に出るとは思わなかったよ(●´ω`●)楽しい!
良い経験させてもらってます(*´ω`*)
以上で今回のコラムは終了とさせて頂きます。
では皆さん、良い葉巻ライフを!(=゚ω゚)ノ